高速道路ETCでの追突事故

高速道路 ETC追突事故

最近は ETCを通過する際の通過速度が20KM / 時速に抑えられているので事故は大幅に減ったように思いますが、それでも追突事故は起きていますね。
ゲートの閉まりにより前車がスピードダウンした追突事故は「追突」ですから、基本的には後続車の追突した車側に大きな責任が発生しますね。

しかしながら、前車が ETCカードの期限切れや挿入忘れなどによりゲートが閉まってしまった時、後続車が追突した場合には前車側にも過失がとられます。

後続車は十分車間距離をとって ETCに入れば事故は防げますね。

事故事例

名古屋地判平成 19年 4月 20日の事案では、前の車が ETCカードを装着していたものの、配線不良のためにゲートが開かずに急停止したために後続車と衝突したケースで、①前の車について、自動車点検基準の点検項目に配線までは挙げられていないことなどから配線不良を確認する義務はないこと、②ETCゲートは、ETC車載器と路側無線装置等との間で有効に通信ができない場合に、ETCゲートを開かないままにすることで車両を停止させるために設置されたものなので、ETCゲートが開かない場合には運転者はその手前で停止する義務があるから前の車が急停車したことには正当な理由があり前の車には過失がないことを理由として、後続車の過失を100%としています。
東京地判平成 21年 7月 14日の事案では、東名高速道路におけるETCシステム利用規程より、①ETC車線では 20キロ以下で、かつ、安全の確保できる速度で進入すること、②前方の車が停車することがあるので、必要な車間距離を保持すること、③20キロ以下でかつ安全の確保できる速度で通行することなどが求められていることから、後続車は前の車の停止まで想定して ETC車線への進入、通行をしなければならず、必要な車間距離を取ることが求められていると判断されました。そして、仮に前の車が ETCカードの書き込みエラーがあって急ブレーキをかけたとしても、前の車の過失は認められないとして、やはり後続車の過失が 100%と判断されました。
東京地判平成 21年 11月 5日の事案では、①前の車に ETCカードの挿入し忘れがあったこと、また、②ETC専用車線で起きた追突事故であったので、後続車にとって前の車が停止せずに料金所を通過する期待は大きいと考えられることを理由として、後続車の過失 80%、前の車の過失 20%と判断されました。

その他の事故事例と過失については こちら からご確認下さい。

タイトルとURLをコピーしました